暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日が続きますね。
8月に入り、カフェの所在する誠農社では、朝採りイチジクの収穫が始まっています。
今年も糖度の高い美味しい白イチジクが9月~10月近くまで楽しめそうです。
まずはイチジクのよもやま話から。
無花果の由来
イチジクは現在のイラク周辺で6000年以上前から栽培されていたと言われています。
旧約聖書では、最初の人類であるアダムとイブが身体を隠す腰ミノを作るのにイチジクの葉を使ったという逸話もあったり、アラビア南部など一部の国では、彼らが食べた禁断の果実はイチジクだという説も。
その栄養価の高さから、古来は「不老不死の果物」と言われることもあったそうで、江戸時代、中国から日本に伝わってきた当初は薬として扱われていたそうです。
こんなに美味しい薬なら、子供も喜んで食べますよね(笑)
このイチジク、食用とされる部分は、厳密には果実ではなく花の部分というのはご存知ですか?
果実のように見える部分は花軸が肥大化したもので、切ったときの粒々が花です。
イチジクが「無花果」と表されるのも、実の中に白い花を咲かせるため外から見えず、一見花が無いように思えるからなのです。
イチジクの種類と成分
国内で流通しているイチジクの約8割は「桝井ドーフィン」と呼ばれる青イチジクの品種ですが、
カフェで扱っている誠農社のイチジクは、白イチジクの「バナーネ」。
国内には1割ほどしか出まわっていません。
バナーネは酸味が少なく糖度がとても高い品種で、ネットリとした濃厚な甘味が特徴です。
生ハムやチーズによく合う品種、というのもフランス原産だからかも知れませんね。
不老不死の果実に例えられるように、イチジクには栄養もたっぷりです。
カルシウムや鉄分などの血や骨の元となるミネラル分もバランスよく含まれ、
高血圧の方によいフィシンなどの酵素が、消化促進や二日酔いの予防になると言われています。
更に、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と油に溶けやすい「不溶性食物繊維」の両方を含み
腸内環境の改善、コレステロール低下に効果があることから、美容業界でも注目のフードだそう!
免疫力を上げるためにも、腸内環境を整えるのはとても大事ですよね。
乾燥させたドライイチジクならいつでも美味しく食べられますが、せっかく生のイチジクが食べられるこの季節、ぜひ日々の食事やデザートで ”生イチジク” をお楽しみください!
カフェのイチジクメニュー
カフェでもこの時季ならではのイチジクメニューが増えました。
誠農社の朝採りイチジクが採れるときは、定食の三点盛りにカットイチジクを入れています。
(天候などにより、ご提供できない日もありますのでご了承ください)
ご提供の糖度の目安は16度以上。一般的なイチジクと比べて皮が柔らかく、農薬不使用、漢方農法で育てた安心安全なイチジクなので皮ごと食べられます。
野菜カレーやホロホロポークカレーのルーは、チャツネの代わりに冷凍イチジクを使用していますが、この時季は生イチジクとのブレンドになります。イチジクのほのかな甘みとプチプチとした食感をお楽しみください。
そして、定番人気のバーニャカウダ風、今月のベジソース(動物性不使用)はもちろんイチジク!
ニンニクやアンチョビの入ったオリジナルソースも美味しいですが、さっぱりした甘味のあるイチジクソースはスタッフにも人気です。
デザートにもイチジクがいっぱい♪
今月の特別ケーキは、生イチジクをたくさん盛った「イチジクタルト」。
特別カップデザートの酒粕パンナコッタもイチジクソースの上に生イチジクのカットを添えました。
イチジクのかき氷やイチジクスカッシュにも生イチジクのカットを添えて。
イチジクRaw Cakeには朝採れたイチジクをすぐにカットし凍らせた、冷凍イチジクがついているのも、今ならではの特典です♪
冷凍イチジクは凍ったままだとシャーベットのようなシャリシャリした食感、完全に解凍するとコンポートのようなトロッとした食感になります。
生イチジクは日持ちがしないので、すぐに召し上がれないときは冷凍保存がおすすめ。
ご自宅でも、生イチジクや冷凍イチジク、いろいろと楽しんでいただくのもいいですよね。
この他にも、新しいイチジクメニューが登場するかも?
カフェご来店の楽しみにしていただけたらと思います。
漢方農法で育てた糖度の高い誠農社の朝採りイチジクは、母屋での販売のほかに収穫体験もやっていますので、詳しくは誠農社のHPをご確認ください。
カフェのイチジクメニューは秋口までお楽しみいただける予定です。(イチジクの収穫状況によっては早期終了となる場合もありますのでご了承ください)
日によってお席が混みあうこともあるため、出来るだけご予約の上でのご来店をお願いしております。
美味しいイチジクを使ったお食事やデザートをご用意して、皆様のお越しをお待ちしております。