2025/3/31からのご利用について
3月に開催された、プレオープン期間中は、たくさんの方に足をお運びいただき、「美味しい!」との声も多く頂戴し、心より感謝しております。
さて、ここでひとつ大切なお知らせがございます。
この数ヶ月、私たちは活用が難しくなっていた空き家の修繕からはじまり、地域の活性化や、健康づくりに寄与する場所の実現を目指して準備を進めてまいりました。
しかしながら、長年の経緯から様々な課題を持つこの場所では、「どなたでも気軽に訪れていただける飲食店」として正式にスタートするためには、今しばらく解決に時間が必要であることが判明いたしました。
(※調理場を含む衛生基準に関しての必要な許可を取得済みで、プレオープン期間中にご提供した食事については問題ございません。)
そこで しばらくの間、繭久里カフェは「会員限定の交流場」とさせていただきます。
会場はあくまで住宅の一部になりますので、ご参加いただけるのは 会員様 または 会員様のご招待の方 に限らせていただくことになります。
飲食店としての正式オープンを楽しみにしていただいてた方には、大変申し訳ございません。
会員限定の食を通じた健康ワークショップを用意しておりますので、ご検討いただけますと幸いです。
会員登録はLINE公式「エシカルパーク」よりお願いいたします。
空き家を再活用する難しさ
今回は私の力不足でご迷惑をおかけしております。
当初考えていたよりも、土地に関わる長年の歴史の積み重ねがパズルのように難解に織り交ざっていて、昨年末から綱渡りのように進めていたのですが、見込み通りに進められなかったということになります。
この場を借りて、私自身の心情を少し吐露させていただきたいと思います。
今回の事では空き家となった場所に、再び人の往来の循環を作り出す事の大変さを、今一度噛みしめています。
空き家問題が日本における重要な問題になるだろうことは10年前には囁かれており、現在では加速度的にその状態が広まっています。
ククリの原点は、10年以上前の空き家再生と活用からスタートしています。
そのたびに大変苦労をしていますし、失敗も経験しています。
加須市での農園再生チャレンジの後に、巡りあわせで再びチャレンジをする運びとなりました。
培ってきたDIYのスキルや、余っていた木材、電気工事の資格、店舗運営構築、などを駆使して、それでも身を削ってやっています。
実は長年にわたって、地域に自然と調和した豊かな暮らしを実現する。という想いをもって、ともに活動してきた方が昨年亡くなりました。
どうしても、全てを辞めてしまおうという気持ちになれず、今回も取り組む動機のひとつになっています。
人の為の場所は、人が必死に活かすしかないし、農を大切にするなら農地に往来と経済を作るしかない。
という事は幾度の体験から本当に実感していることです。
誰かがやらないと人ではない何かの為の場所になり、それが廃墟や荒地なっていきます。
日本全国、空き家活用に取り組んでいる方々も、きっとそれぞれに同じような苦労を抱えていらっしゃると思います。
状況は地域によって様々だと考えますが、もう少しこの取り組みの「重さ」が分散できるような仕組みや意識があれば、と感じることもあります。
皆様には少し長い目でこの挑戦を応援していただけると、大変ありがたいです。