
元気が出ない、疲れが抜けない…。それはやる気のせいじゃなくて、エネルギーの火力が落ちているのかも? ミト活指数はエネルギー生産効率=体の燃費を可視化する新しいモノサシとして考えました。
ここでは、ミトコンドリアを元気にする活動「ミト活」がどのように私たちに影響していくか、お伝えします。
ミトコンドリアって何?ATP生産する20億年のパートナー
私たちはたくさんの細胞や菌の仲間と生きています。
ミトコンドリアは細胞の中にいて、食べたものと酸素から「ATP」という生命エネルギーをつくります。
このATPは非常に大切であらゆる生命活動に消費されるため、体内通貨のようにも呼ばれています。
人間の生命エネルギーATPの約90%はミトコンドリア由来です。このATPが不足すると、身体は合わせて機能を下げていきます。短期の生命維持が優先なので、若さや思考力は優先してカットされていきます。
体内には100兆個以上のミトコンドリアがいて、体温・集中力・代謝・体力など人間の大半に関わっています。
体内のミトコンドリアは、20億年前に他の細胞と共生を始めた元生物が進化したもの。
ミトコンドリアによるATP生産の仕組みのおかげで、多細胞生物が生まれ、私たちは今ここにいます。
まさに、生き物のしくみの土台です。
生命エネルギーは実在します。
スピリチュアルでも気合いでもなく、科学的なエネルギー供給の仕組みそのものです。私たちの細胞の中では、ATP(アデノシン三リン酸)という物質が、1秒も休まず作られ、使われ続けています。このATPこそが、生命エネルギーにもっとも近い実体です。ATPがなくなれば、細胞も、体も、動くことができず――つまり、私たちは生きていられません。

ミトコンドリアが元気=私たちも元気=ATP生産がスムーズ
ミトコンドリアが元気かどうかで、私たちの調子も変わってきます。
元は独立して生きていた生き物なので、人間と似た感覚があります。つまり、動き、栄養をとり、休めば元気になるのです。
逆の視点で見ると「体調が悪いからミトコンドリアが弱る」のではなく、「ミトコンドリアが疲れているから体調が悪くなる」のです。
ミトコンドリアに悪いことをして、人間が良くなることはありません。
7割以上の問題に影響があるとされています。
ATP生産がスムーズ
「燃やす力が高い」「代謝効率が良い」「エネルギーの無駄が少ない」「生命力が溢れる」
つまり、あらゆることに成果が出しやすい状態になります!
ミトコンドリアはとても「素直」だから誰でも底上げできる「ミト活」
私たちの体は、なかなか思い通りにならないものです。体重も思考も、簡単には変わりません。他人を変えようと思ったら、さらに大変です。
でもミトコンドリアは違います。
環境や習慣の変化にすぐ反応します。感情や理性に振り回されず、良いものにはすぐ応える設計になっているからです。
だから、生活習慣を少し変えるだけで、すぐ元気に反応してくれるのです。
年齢や体質に関係なく、ミトコンドリアの元気度は一定まで整えることができます。
がんばりすぎない習慣として続けやすく、多くの人におすすめできるのが「ミト活」です。
人によってどれくらい差があるの?
ミトコンドリアの密度(細胞内の数)や質(ATP生産の効率)は人によって異なり、2倍以上の差がつくこともあります。
この差は、私たちの体の「エネルギー生産力」の違いを生みます。たとえば、同じ食事や酸素でも、ミトコンドリアの状態が整っていない人は、十分なエネルギーを作れず、疲れやすくなったり集中力が続かなくなったりします。
ミトコンドリアの状態によって「同じ1日でも出せる力が半分以下になる」ことも。
学習もスキル習得も、ミトコンドリアを意識するとずっと楽になる。

ミト活指数とは?変わるとどうなる?
そこで登場するのが「ミト活指数」。
これは、日常生活でのエネルギー生産効率(=体の燃費)を捉えた指標です。
全体的なコンディションや習慣によってバランス的にとらえる感覚的なものです。
指数が上がると、無理しなくても自然と体が軽く感じ、思考がクリアになります。
逆に指数が下がると、同じ生活をしていても「なんとなく調子が悪い」「気力がわかない」という状態に陥りやすくなります。

※「ミト指数」は独自指標です
この数値は、ミトコンドリアの密度や活動状態、生活習慣(食事・睡眠・活動・腸内環境など)によってどう変わりうるかを感覚的に示したものです。
実際の医学的な数値ではありませんが、ミトコンドリアの活性状態と行動力(エネルギー)の関係を直感的に理解するための参考指標となります。
ミト活指数を上げるためには
ミトコンドリアに適度に良い小さな習慣を積み重ねることです。
数百万年かけて人間に適応したものですので、現代とのギャップを少し調整するイメージが必要です。
比較的誰でも到達できるのが、指数77だと考えています。
特別な訓練をした人には及びませんが、枯渇ゾーンに入っている人の2倍近いポテンシャルを持てます。
軽い運動でスイッチを入れる
ミトコンドリアは「動くことで育つ」生き物のようなもの。
良く噛む・散歩する・姿勢を整えるなど、小さな動きの積み重ねが効果を生みます。
動くことで、酸素と栄養が全身を巡る手助けをして、ミトコンドリアを充実させてあげます。
ミト指数77を目指す
滞りを巡らせるストレッチを都度行い、加えて毎日早歩き15分。週1回30分の筋トレは必要です。筋トレ後はリカバリーも大切。
栄養バランスを整えて、栄養を適度な早さで取り入れる
ATP(エネルギー)は単独栄養では作ることができません。
なので、偏った栄養ほど、食べたとしても余って使えないという事が起こります。
また、栄養は、消化吸収が早すぎると体が処理しきれずムダになったり負担になったりします。
余った栄養は、脂肪になるか身体に負担となる方向に流れます。
精製された糖質の過剰摂取が良くないとされるのは、この法則があるからです。
栄養バランスを整えて、食べる順番や咀嚼も大切です。
ATP生産には、特に不足しがちな4つの栄養素が鍵を握ります。
・微量ミネラル
・発酵食品
・フィトケミカル(抗酸化)
・食物繊維
現代の食生活ではこれらが不足しやすいため、意識して補うことが重要です。
また、良質なたんぱく質、脂質も不足しやすいとも言われています。
ミト指数77を目指す
食べる前にリラックスして食と向き合い、栄養バランスを大切に、食べる順番を意識して、咀嚼をしっかり行い、栄養を適度なスピードで体内に送るようにします。またオートファジーの為に、週1回は16時間の食間をつくります。

深く休むこともトレーニング
修復や再生の時間がなければ、どんなに栄養があっても元気は戻りません。
・簡易瞑想でオフモードを取り入れる
・寝る1時間前は光を避ける
・スマホを見ない
・夜は血糖を安定させる
など、小さな工夫で休息・睡眠の質は変わります。
ミト指数77を目指す
睡眠時に環境を整えて真摯に寝るというルーチンが必要です。蜂蜜で睡眠時の栄養が途切れないようにするのも効果があります。日に数回の簡易瞑想モードも持ちましょう。必要に応じて15分程度のパワーナップも取ります。
ミト指数を下げたがるもの
悪玉菌が増えている腸内環境では、悪玉菌は自分たちに都合の良い栄養を求めるので、ジャンクな食品を取りたくなります。(精製糖質・飽和脂肪酸・トランス脂肪・高塩分など)悪玉菌はミトコンドリアのことをまったく考えません。そして、その悪玉菌の思考が私たちの思考になってしまうのです。
健康的なものを食べ続けていたら、ジャンクな食品をあまり摂りたくなくなるという話は聞いたことがあると思いますが、これは善玉菌が優勢になったことも関係があります。
生き延びるための省エネモードも、時にはマイナスになります。急激な変化には及び腰になりますし、新しい習慣や変化にはストレスを感じてしまいます。
だからこそ、大事なのは無理せず、少しずつ整えること。
ミト活は、結果を急ぐためのものではありません。
小さくとも明らかにミトコンドリアに良い習慣を積み上げて、この先も一生付き合う身体を丁寧に育てていく活動です。
けっこう変わってしまう人生の元気な時間
ミトコンドリアへの負担を貫いた人、育てる意識を続けた人では、1日の元気な稼働時間と、健康寿命の両方に差が出てきてもおかしくありません。
この表についてですが
・成人後に枯渇ゾーンを20年続けたら健康寿命は消失する可能性が高い。
・良好な習慣を続けた時の平均寿命が12-14年延びたという研究がある。
このあたりから計算してみたものです。
元気に活動できる時間が5倍以上と相当な変化が出てきてしまうということが解りました。
一度しかない命ですから何を選ぶかは自由ですが、未来の自分の元気な時間を増やしたいと願う方は、
ぜひ「ミト活」の考え方も参考にしてみてください。

繭久里カフェではミト活をサポートします。
循環とつながりのメソッドでは、ミト活を包括したさらに幅広い内容をお伝えしています。(有料クラス)
たいせつ教室
教室やセミナーを通じてサポートします。
一生ものの身体との付き合い方を一緒に学びませんか?
癒しのプログラム
栄養バランスに配慮した、身体がよろこぶ食事を提供しています。
味覚だけでなく、心と体にしみ込む食体験を大切にしています。
めぐり工房
ミト活に役立つ健康食品や、日々のめぐりを整える生活アイテムを販売しています。
日常の中で取り入れやすい、選りすぐりの品をそろえました。
スタッフ間でも元気な時間を増やすために「ミト活」を取りいれています。