習慣を治すことは難しい
自分自身で「自分は早食いだな」と感じていたり、
周りに言われて感じるようになったという方もいるのではと思います。
結果として目に見えることやモノがあったりすると、
改善していくことや意識するということが楽しく感じられたりもするかもしれませんが、
いつものクセ(習慣)を治すということは、
頭ではわかっていてもなかなか難しいことです。
自分の中での問題
極端かもしれませんが、
例えばよく噛むことに限らずどんなことでも、
他人にいくら言われたとしても、
「このままではいけないな」と自分で感じることができなければ、
習慣というものを改めることは難しいと思います。
その問題に意識を向ける「必要性」というものを自分で感じられていなければ、
なかなか行動に移すことができないからです。
早食いだねと私自身も言われたことはあっても、
噛むことのメリットを自分の身体で感じられるようになるまでは
特に気にしたこともありませんでしたし、
また噛むことの大切さをちゃんと知れたことで、
自分の子どもにもしっかり教えようとも思えました。
噛むことでどんないいことがあるの?
①脳に流れる血液の量が増える
ゆっくり噛むこと(しっかり噛むこと)によって、
脳の細胞に血液が届きやすくなり神経系が刺激されるため、
子供では発育や成長を促して大人では物忘れを予防する
②味覚の形成や言語と表情の発達
食材をよく噛みすり潰すことで食材のかたちや固さ、
食材本来の味やその変化までをしっかりと脳で感じられるようになり、
またあごが発達して言葉の発音がきれいになるだけでなく、
同時に頬の筋肉も鍛えられて表情が豊かになる
③腸の働きを良くして肥満防止に繋がる
噛む回数が増えることから唾液の分泌量が増えるため、
それにより消化酵素が増えて食べ物を消化しやすくすること、
また脳から満足感をしっかり感じることができるのでいつもよりも少ない食事量で食べ過ぎを防ぐ
④虫歯やがんなどの予防に繋がる
唾液には口腔内の食べ物のカスや細菌を洗い流す作用があり、
唾液内に含まれる酵素は食品の発ガン性を抑えることからガンの予防にも繋がる
ちゃんと歯を使ってゆっくり食べる
食材のかたちや固さを知ることや味覚の発達などは
特に3歳までの小さいうちに覚えておきたいこととよく言うし、
また脳の発達や虫歯だけでなくガンなどの予防にも繋がるということは、
改めて大人もちゃんと知っておきたいことです。
さらに唾液がたくさん出て腸の働きが良くなって、
食べものを消化しやすくするということは、
実は口臭を抑えるということにも繋がります。
健康面だけでなく子どもの発育や美容と、
よく噛む=「歯をちゃんと使う」ということを、
食事の際に意識することは思っている以上に大切なことなのです。
何よりの健康法
噛む回数を意識し始めてから、
気付けば食べる量を減らせていたなと私自身は特に感じていますが、
子どものことを考えると上で挙げた①と②は特に気を付けていきたいと感じています。
お金をかけることもなく誰もが今すぐに始められる「ちゃんと噛む」と言う何よりの健康法、
いつまでも自分の歯でおいしいものを食べられるように実践していきたいですね。
Cucuri cafe staff