新型コロナウィルスがまだまだ猛威を振るっています。
我が家でも「うがい」「手洗い」がすっかり定着しましたが、消毒や除菌に関しては中々徹底できていないところも。
知人から、消毒液で手がただれたようになってしまい、皮膚科に通ったという話も聞いたり、
とくに小さな子どもには、除菌はしたいけれど、できるだけ優しいものを使いたいと思っていたところ「フィトンチッド」を使った除菌スプレーがあることを聞きました。
フィトンチッド??
どういう性質のものなのでしょうか。
なんでも、植物の持っている性質で、森林浴のリフレッシュ効果もフィトンチッドによるものだとか。
数年前にもNHKの「チコちゃんに叱られる」という番組でも放送されたそうです。
(「森のニオイってなんの匂い?」2018/4/27放送分)
「フィトンチッド」とは
耳慣れない言葉ですが、語源はロシア語からきています。
フィトン=植物
チッド=ほかの生物を殺す能力を有する
という意味があり、フィトンチッドとは「植物から出る揮発成分には殺菌作用がある」を表す言葉になります。
主な効果としては、
①消臭効果
②除菌効果
③リラックス効果
④抗酸化効果
などがあるそうです。
①消臭効果
森林には悪臭の原因となる動物の市外や腐敗した植物があっても、さわやかな空気が広がっています。
これはフィトンチッドの消臭効果によるものです。
フィトンチッドの持つ「分解中和消臭」とよばれる作用が悪臭成分に付着し、無害化、まったく別の成分に変えてしまうそうです。
②除菌効果
自由に動き回ることができない植物は、害虫などの攻撃で傷ついたときに、フィトンチッドを発散します。
これによって、傷口から病原菌が感染するのを防いだり、害虫や光合成を妨げる微生物を寄せ付けない成分を出すことで、外敵から自分の身を守っているのです。
③リラックス効果
森林の中にいると、すがすがしくて心が洗われたような気持ちになります。
このリラックス効果をもたらす元となる物質がフィトンチッドだと言われています。
自律神経の安定に効果的と言われ、肝機能を改善したり、快適な睡眠をもたらす効果があります。
④抗酸化効果
「鉄がさびる」とか「物が腐る」のは酸化によるものです。
寿司屋のネタケースにサワラの葉が使われていたり、お握りを竹皮や経木(杉やひのきの薄板)で包んだり。
昔から、腐りやすいものの鮮度を保つために植物の力を利用してきました。
植物の持つ抗酸化力を活かした昔ながらの知恵なんですね。
森林浴の効果
1982年に林野庁が森の香気成分をあびる健康法として提唱し、ブームにもなった「森林浴」。
ストレスの解消や健康増進のための方法として「森林浴セラピー」という言葉も聞かれるようになりました。
植物は、その生命を維持するため、また自らの成長をうながすために、フィトンチッドを幹や葉から大気中に放出しています。
この「森林気相現象」による森林生態系への自浄作用は、マイナス物質を生み出し、
・害虫忌避
・有害菌の不活性化
・消臭作用
・精神安定効果(リラクゼーション)
・大脳皮質を活性化し、調整力を高める
・高血圧を抑制
・神経系の緩和
・皮膚病・呼吸器系疾患の改善
・アレルギー性疾患の予防、回復 などなど。
多方面にわたる効果が認められていて、医療先進国であるドイツでは、森林浴が医療行為として認められているそうです。
繭久里カフェの取り組み
植物の持つ、色々な効果。
カフェでも活用しています。
杉材をふんだんに使った店内は、訪れたお客様からも「心地よい」「落ち着く」とご感想をいただいたいます。
(以前のブログで杉材について取り上げています。よろしかったらご覧ください。「木のあるくらし~杉の椅子」)
カフェで販売をしている「愛工房杉材チップ」は、国産の杉材を使用したもので、45℃の低温乾燥で精油成分を残し、フィトンチッドの効果を活かしています。
部屋に置いて消臭・調湿剤として使ったり、生ごみに混ぜて消臭・虫予防にも使えます。
また、最近はコロナ対策のひとつとして、店内スタッフのマスクにタキザワ漢方SENJI堂の「エアーパーフェクトレスキュー」を付けています。
自然または無農薬の紀州ひのき・青森ヒバ・ユーカリを主原材料として、化学薬品を一切加えずに作られたノンアルコールの除菌・消臭スプレー。
肌や環境にやさしい自然成分100%&ノンアルコールですので、小さなお子さまのいるご家庭でも安心してお使いいただけると思います。
こちらのスプレーも店内で販売していますので、ご興味ありましたらお手に取ってみてください。
コロナ禍の中でも、食べることの楽しみを忘れずに。
繭久里カフェでは、安全対策を徹底して、ご来店をお待ちしております。
Cucuri cafe staff